トウモロコシアイス完成 鬼怒商高生 国体会場でおもてなし

茨城新聞
2019年10月4日

県立鬼怒商高(結城市小森、蒔田巧校長)の女子生徒たちが商品開発に取り組んでいた、同市特産のトウモロコシを使ったアイスクリームが完成した。「とうむぎあいす」と名付け、5日の茨城国体バレーボール競技(少年女子)会場で無料配布する。その後は市内外のイベントや年明けには同市内の和菓子店などで販売する予定だ。生徒らが1日、結城市役所を訪れ、小林栄市長に完成を報告した。

アイスは同校情報ビジネス科3年生15人が、若い世代を同市に呼び込みたいと、課題研究の授業で4月から取り組んできた。規格外のトウモロコシをパウダーにして活用している。完成までには生産農家はじめ関係団体を訪れ、現状を取材。生徒はレシピや味などの検討を担い、製造は小美玉市の会社に委託した。

完成したアイスは「とうむぎあいす」。トウモロコシを意味する方言の「とうむぎ」を名付けた。池田紗英さん(17)は「知らない人には、何だろうと調べてもらえたら。インパクトを持たせたかった」と話す。「おいしくできた。地元の人にはトウモロコシの違った一面を楽しんでもらいたい」と自信をのぞかせる。

パッケージには、同校のオリジナルキャラクター「しょうくん」と同市のまゆげったをデザイン。島田果凜さん(18)が担当した。トウモロコシをイメージした黄色い配色と、ロゴは平仮名で親しみやすさを出した。

生徒たちから取り組みの説明を受け、早速試食した小林市長は「おいしい。甘みを抑えながらもこくがある」と太鼓判を押した。

5日には、かなくぼ総合体育館で国体選手たちにおもてなし品として、無料配布する。販売も始める考えで13、14日のしもだて商工まつり、26、27日のまつりゆうきなどのイベントに参加予定。市内の和菓子店などでは、年明けから販売する考えだ。1個90グラムで200円(税込み)の予定。

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