遊び、楽しみ美術体感 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館11月1日までアートの学び展

アートとテクノロジー、鑑賞と表現といった線引きを問い直し、誰もが同じ場で学べるインクルーシブな美術教育の展覧会「アートの学び展」が11月1日まで、富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館で開かれている。表現の変遷をたどりながら、体験型の参加を通して鑑賞と学びの新たな姿を提示している。
展示は三つのパートで構成。第1会場ではアート教育の歴史を紹介する。生活画や造形遊び、探究型アート学習といった作品鑑賞を通して、美術教育の足跡をたどり、今後に目を向ける。点字や模様の凹凸でデザインを学べる教材のほか、触れられる彫刻作品をそろえ、障害のある人も共に親しめる工夫が凝らされている。
第2会場では同市出身の洋画家、福沢一郎(1898~1992年)を現代の視点で再解釈する。絵画作品を園児が別の何かに見立てて描き足したコラージュ作品や、若手美術教員らで構成する「群馬美術教育研究所(ぐんびけん)」が福沢の代表作「牛」を立体再現した作品を展示している。
第3会場は六つのワークショップが並ぶ「アートのアソビ場」。色とりどりのビニールをつなぎ合わせた「繭型エアドーム」は、内部に入ると光と色の表情を楽しめる。来館者が自ら遊び方を発見し、表現者として空間を完成させていく。
企画・監修を務めた跡見学園女子大教授・群馬大名誉教授の茂木一司さん(70)は「美術は難しいものではなく、遊びながら学ぶものであることを、体験を通じて楽しみながら感じてほしい」と呼びかける。
午前9時半~午後5時(入館は同4時半)。月曜休館。一般600円、大学・高校生300円、中学生以下無料。27日には、アート教育の今後について考えるシンポジウムも開かれる。問い合わせは同館(TEL0274・62・6200)へ。
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