常陸国トレイル 9月開通 茨城県北振興に期待 国内最長350キロ

茨城県北6市町の里山や観光名所を結ぶ「常陸国ロングトレイル」が9月19日、開通する。整備を続けてきた県が同日、開通記念セレモニーを常陸大宮市内で開き、国内最長の350キロに及ぶ周回型トレイルコース全線の供用を開始する。県が6日発表した。開通に当たり、県は国内外からの誘客を促進、利用者の増加による県北地域の認知度向上と振興に期待を込める。
常陸国ロングトレイルは県北地域の山間部や里山を歩き、「日本の原風景」としての自然や歴史などに触れられるのが特長。開通により、日立、常陸太田、高萩、北茨城、常陸大宮、大子の県北6市町を巡る周回ルートとなる。
県は2020年度からコース整備を段階的に進め、24年度までに全コースの3分の2を完成。旧宿場町の高部宿(常陸大宮市)から八溝山(大子町)を経由し、JR水郡線下野宮駅(同町)に至るまでの区間約75キロの整備を進めていた。
コースのPRと誘客活動についても、県は一層強化する方針。10月10日に水戸駅発の団体臨時列車を運行し、男体山(常陸太田市・大子町)を登るツアーを企画するほか、国内外の旅行会社を招くファムツアー(視察旅行)を行い、各社による誘客を促す。
コースの整備を始めた20年度の利用者は約2000人だったが、25年度には12万3000人を超えた。県県北振興局は「首都圏のほか関西からの利用も増え、25年度の観光消費額は14億5000万円を見込んでいる」と話す。
開通記念セレモニーは高部宿で開催する予定。式典後、尺丈山(常陸大宮市)を登る一般参加者の「歩き初め」を企画している。
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