《旬のいちおし》行方サツマイモ 貯蔵しよりおいしく
茨城新聞
2017年10月18日
秋の味覚の一つ、サツマイモ。行方市小高の箕輪秋雄さん(63)は、妻和江さん(62)、次男幸則さん(33)らと共に計14ヘクタールの畑で収穫作業に追われている。
栽培するのは、甘味が強くしっとりした「紅優甘(べにゆうか)」、爽やかな味わいの「紅まさり」、芋特有の風味が強い「紅こがね(ベニアズマ)」の収穫時期の異なる3品種。年間を通して出荷している。収穫後、1週間から10日ほど貯蔵し、「じっくり寝かせることででんぷんが糖に変わり、おいしさが増す」という。
箕輪家は5代続く農家で、秋雄さんも就農して40年がたつ。サツマイモは土の中で成長するため、「長年の経験で状態を判断する」。畑にもみ殻などの堆肥を使ったり、品種によって肥料の量を変えたりして気を配る。「長年やっていても、形が良く、色鮮やかな物を作るのは難しい」とより良い品質への探求心は尽きない。
行方市産のサツマイモは京浜市場を中心に、北海道から九州まで届けられる。全国的に行方のサツマイモの認知度が上がっている状況に、「うれしい。サツマイモの産地として、もっと認知度を上げていきたい」と意欲を見せた。
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