群馬県内涼しいスポット巡り 滝や鍾乳洞、トンネル…

連日厳しい暑さが続く県内。23日も伊勢崎や桐生など9地点で35度以上の猛暑日となった。少し足を延ばせば、猛暑を忘れさせてくれる涼感スポットがある。気温が最も高くなりやすい昼下がり、涼を求めて各地を訪ねた。
赤城山の中腹にある県指定名勝「滝沢の不動滝」(群馬県前橋市粕川町中ノ沢 写真①)は、小沼を流れ出た水がごう音を立てて流れ落ちる。落差は32メートル。近づけば、しぶきとともに涼しい風が吹き抜けていく。午後3時の気温は25・6度で、正午前からほぼ変わらなかった。
祖父母やいとこと訪れた藤岡市の小学生、松本楽さん(10)は「滝に来たら山道の大変さが吹っ飛んだ」と笑顔を見せ、ひとときの涼を楽しんでいた。
1874(明治7)年に石灰岩の採掘中に発見された小平鍾乳洞(群馬県みどり市大間々町小平 写真②)。洞窟へと続く階段に足を踏み入れた瞬間、冷気が吹き上げて寒さを感じる。
天井や壁から幕状に垂れ下がった生成物の「カーテン」や円筒や円すい状に伸びる「つらら石」の隙間をぬって洞窟を進む。気が付けば吐く息が白く変わっていた。気温は17・4度。上着を羽織って探検を楽しむ来場者の姿もあった。太田市から訪れた栗原大輔さん(42)は「入った瞬間は寒かったが、歩くと良い感じ。外に出たくない」と話し、セミの鳴き声が響く出口を見やった。
避暑地として知られる長野県軽井沢町に隣接する群馬県安中市松井田町の旧信越線跡に整備された遊歩道「アプトの道」(写真③)。豊かな自然と丈夫なれんがに包まれたトンネル内は太陽光を遮る。
名所「碓氷第三橋梁(きょうりょう)」(めがね橋)近くの「第六隧道(ずいどう)」は気温22度。軽井沢方面から涼風が入り、体感温度はさらに低く感じる。新潟県長岡市から訪れた女性(78)は「念願のめがね橋を見学できたし、とても涼しい。いい所に来た」と喜びの声をトンネル内に響かせていた。
観光施設「鬼押出し園」(群馬県嬬恋村鎌原 写真④)の一角に、浅間山の天明の大噴火(1783年)による溶岩で形成された風穴がある。建てられた小屋には冷気が流れ、気温計は11・3度を示した。
かつては冷蔵庫代わりに活用され、飲料を冷やした。同園スタッフの五十嵐亘孝(のぶゆき)さんは「高温だった溶岩が天然の冷蔵庫になっているのが面白い」と解説する。小屋は通常非公開。8月11~14日に見学会を開く。
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