祭りや風景、切り絵で表現 竹蓋さん、長松寺で個展 14日まで 北茨城

茨城県日立市在住の切り絵作家、竹蓋(たけふた)年男さん(66)の作品展が同県北茨城市大津町の長松寺で開かれている。細部まで切り取る緻密な技術で表現された市内の風景や祭りの様子など、約30点が並ぶ。同展は14日まで。
竹蓋さんはこれまでにも県内で多くの展示会をしてきたが、寺院での個展は初めて。昨年秋に同寺で開催されたイベントを訪れ、中村純裕住職と知り合ったことがきっかけで実現した。
神聖な空気が漂う本堂には5年に1回行われる「常陸大津の御船祭」や名所「六角堂」を描いた作品が並ぶ。このほか、童謡詩人・野口雨情が手がけた「赤い靴」や「うさぎのダンス」といった名曲を、市内の風景を交えた構図で表現。着物には本物の生地を使用し、質感や人物の表情にこだわった力作を展示した。
開催に当たり、本堂の切り絵を用意。鉛筆での下書きから墨塗り、切り抜きという、完成までの一連の流れが分かるようなタペストリーも掲示している。本堂の切り絵と紫陽花(あじさい)の印をあしらった御朱印も頒布中だ。
竹蓋さんは不定期に寺を訪れ、同寺院の宝物で現在修復中の薬師如来(やくしにょらい)坐像の切り絵を制作する。来場者は間近で繊細な作業を見学できる。
竹蓋さんは「境内から見える海など、地元の風景と結びつけながら絵を楽しんで」と呼びかけている。展覧会は午前10時から午後4時まで。問い合わせは同寺(電)0293(46)0602。
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