伝統の真壁藍、後世に 桜川の保存会が作品展 16日まで 天然染料、優しい風合い 茨城

茨城県桜川市真壁地区に伝わる藍染め「真壁藍」を後世に残すため活動する「真壁藍保存会」(多田郷会長)が、同市羽田の古民家カフェ「一会一期(いちえいちご)」で作品展示と販売会を行っている。化学薬品を一切使用せず、天然染料を使った真壁藍は、優しく深みのある風合いと柔らかな藍の香りが特徴。同会副会長の青谷ゆき子さん(79)は「懐かしい安心感がある真壁藍を楽しんでほしい」と呼びかける。16日まで。
真壁藍はタデアイの葉を発酵させた蒅(すくも)に灰汁と石灰、ふすま、酒を加えて藍を建てる日本古来の伝統的な染色法「天然藍灰汁(あく)発酵建て」を用いるのが特徴。
江戸時代に始まったとされ、17世紀初頭には既にこの地域に藍染め職人がいたことがうかがえる文献が残る。旧真壁町で最後の紺屋が廃業したことをきっかけに、02年、真壁藍の保存と技術の伝承を目的に町民有志による同保存会が結成された。
メンバーは現在36人。市内外から市内の「真壁藍工房」に通い、藍の攪拌(かくはん)や温度管理などを毎日交代で続けるほか、市民向けの体験講座など普及促進活動、メンバーたちによる年2回の作品展を精力的に行っている。
開催中の展覧会では、子どもの健やかな成長を願う「麻の葉」柄や絞り染めなど趣の異なるストールやタペストリー、シャツ、ポーチなどの作品約300点が並ぶ。青谷さんは「同じ真壁藍の作品といっても、メンバーそれぞれ個性がみんな違う。なかなかこのような展示はないのでは」と、笑顔を見せる。
開廊時間は午前10時~午後4時。問い合わせは同ギャラリー(電)0296(54)5661。
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