「ひかりの世界」点描画 GOMAさん、緻密な53点 筑西・しもだて美術館 茨城

茨城新聞
2026年1月13日

オーストラリア先住民族の伝統楽器「ディジュリドゥ」奏者で、画家のGOMAさん(52)を紹介する企画展「GOMA ひかりの世界」が、茨城県筑西市丙のしもだて美術館で開かれている。交通事故をきっかけに描き始めた緻密な点描画53点がそろう。後遺症の影響で、意識を失ってから回復するまでに見えるという「ひかりの世界」を捉えた作品は圧巻だ。同展は3月1日まで。

GOMAさんは大阪府出身。ディジュリドゥ奏者として活躍する中、2009年に交通事故に遭い、後遺症で高次脳機能障害が残った。間もなく娘の道具を借りて絵を描くようになり、色彩が繊細なグラデーションの作品を生み出した。これまではギャラリーで個展を開いてきたが、美術館での展示は初めてという。

今回の展示には、青の背景に白く発光した円環が浮かび上がる「ひかり」や、滝のように複数の線が交錯する「Waterfall」といった「ひかりの世界」を表現した作品などが並ぶ。会場にはディジュリドゥの音色が流れ、GOMAさんの世界観に浸ることができる。

企画展が開幕した昨年12月20日のギャラリーツアーで、GOMAさんは「ひかりの世界」について「生と死の間のどこかの段階に確実に存在する」と説明。ディジュリドゥでミニライブを行い、巧みな演奏で来場者を魅了した。

GOMAさんは「生きていたら、いろんなことが起きると思う。でも変換の仕方一つで、ポジティブなエネルギーに変わる」と語った。