トップ選手400人、一堂に 境アーバンスポーツ国際大会 11月開催、3会場で 茨城

インラインスケートやブレイキンといったアーバンスポーツの国際大会が11月21~30日の10日間、茨城県境町で開かれる。「茨城境アーバンスポーツフェス」と銘打ち、国内外のトップ選手約400人が町アーバンスポーツパーク(同町上小橋)など町内の3会場で最高峰の技を競う。
期間中、アーバンスポーツの国際統括団体「ワールドスケート」(本部スイス)が運営するインラインスケートのローラーフリースタイル競技と、キックボードのスクータリング競技の各世界選手権、さらに仏ハリケーン社が主催する自転車(BMX)競技のワールドカップ(W杯)とブレイキンの国際大会が行われる。

国際大会の会場となるアーバンスポーツパーク2nd=境町上小橋
このうち、インラインスケートとキックボードの両競技は、手すりやジャンプ台などが設置されたコースを走り、技(トリック)の難しさを競う「ストリート」と、勾配のきつい、より大型の壁や坂(セクション)を用いて行う「パーク」の各2種目を実施する。
BMX競技は、ジャンプ台を使って技の難しさを競う「パーク」と、平らな場所で自転車を踊るように乗り回して演技の出来栄えを競う「フラットランド」の2種目。BMX競技は今大会が今年のW杯総合優勝の決まる最終戦に当たり、激しい戦いが予想される。
橋本正裕町長や同実行委員会の野口富太郎委員長ら運営関係者や国内代表選手が22日、東京都内で記者会見し、大会概要を発表した。橋本町長は「世界のトップ選手を間近に見ることで次の世代を担う芽が育ったり、町に対する誇りを強く持ってもらえたりしたらうれしい」と話す。
町は2021年3月、常設では国内初となるアーバンスポーツパークを整備した。同年5月にはBMXのジャパンカップが、同11月にはインラインスケートの日本選手権が、それぞれ同所を会場に開かれている。
24年3月には東京五輪のBMX競技会場に使われた全天候型の施設を移設する形でアーバンスポーツパーク2ndを整備。この間、町はワールドスケートやハリケーン社といった関係団体と交流を深め、国際大会の誘致を働きかけてきた。
今回、インラインスケートの国内代表選手として出場予定の明賀芽泉さん(15)は、町の立派な施設を魅力に感じて他県から移住してきた競技者の一人だ。会見では「地元のみんなに直接見てもらえるのは楽しみ。今までの練習の成果を出したい」と語った。