国策落語を演じたはなし家を描く 劇団「前進座」、18日の群馬・前橋公演で舞台「笑いごとではありませぬ!」 桂ひな太郎さん(安中市出身)がゲスト出演

上毛新聞
2025年9月12日

歌舞伎や現代劇など多彩な舞台を手がける劇団「前進座」(東京都)が18日、戦後80年特別企画として、戦時下のはなし家(落語家)の物語「笑いごとではありませぬ!」を群馬県前橋市の昌賢学園まえばしホールで公演する。笑いを通じて戦争に協力せざるを得なかったはなし家の姿を通じて、苦い過去を二度と繰り返さないというメッセージを伝える。

物語は、軍部の圧力で戦時中に廓(くるわ)や色恋の話など53席を「禁演落語」として封印し、 政策を宣伝する「国策落語」を口演する落語家を描く。前橋公演では前座で安中市出身の落語家、桂ひな太郎さんがゲスト出演し「禁演落語」を披露するのも見どころ。

4日に山梨県で始まった全国公演の一環。主催は群馬公演実行委員会。午後2時開演。チケットは昌賢学園まえばしホール窓口、または実行委事務局(☎027-283-6493)へ。