宇都宮市ゆいの杜にホテル建設へ 観光・ビジネス需要に着目 栃木県進出はグループ初

下野新聞
2025年7月14日

ホテル開発・運営のサンフロンティアホテルマネジメント(東京都千代田区)は2026年秋、栃木県宇都宮市ゆいの杜8丁目に、「たびのホテル宇都宮ゆいの杜」をオープンする。サンフロンティアグループのホテルは栃木県初進出となる。9日に現地で地鎮祭を行い、関係者らが工事の安全などを祈った。

同社によると、たびのホテルはビジネスや地域観光の拠点をコンセプトにした宿泊特化型のホテルブランド。現在は全国に8施設を展開している。

場所は、次世代型路面電車(LRT)のゆいの杜東停留場から北に約800m。周辺には工業団地があり出張者も多く、ゴルフ客などのニーズも見込めるとして進出を決めた。

ホテルは、物流施設を構えるニッコンホールディングス(HD、東京都)が所有する土地に同HDが建設し、テナント契約の形でサンフロンティアが運営する。

建物は鉄骨6階建てで、延べ床面積は約4878㎡。ダブルとツインルームを中心に201室を備える。長期滞在者向けに利便性を高めようと、初めて全室に洗濯機を完備する。人工温泉の大浴場を整備し、レストランでは地元の食材を使った朝食も楽しめる。

8月に着工し、来年9~10月ごろの営業開始を目指す。柳村一幸社長は「お客さまが幸せになれるホテルを目指している。子どもたちの職場体験など、地域貢献にも力を入れたい」と話した。

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