大阪万博の栃木県ブース公開 餃子、蕎麦、天然かき氷…飲食エリアには長い行列も

下野新聞
2025年6月29日

大阪市の人工島・夢洲で開かれている大阪・関西万博で27日、栃木県ブースの公開が始まった。初日から多くの来場者が訪れ、栃木県の食や自然、歴史の魅力に触れた。

栃木県は29日までの3日間で6000人ほどの来場を見込んでおり、関西圏や世界に栃木県の良さを伝え、認知度向上や観光客増などにつなげる。

栃木県ブースは催事場「EXPOメッセWASSE」内に設けられた。飲食エリアではギョーザやそば、クラフトビール、地酒、日光の天然氷を使ったかき氷などが販売され、昼ごろには長い行列ができた。

竹林のモニュメントや全長3mの竹製アユのオブジェ、四季折々の映像をプラネタリウムのように見ることができる球体ドームシアターが来場者の注目を集め、ブース内で写真撮影をする人が絶えなかった。

環境配慮の一環として、一部の飲食は竹の皿やサトウキビ製のコップで提供したほか、電気を使わず氷で冷やす木製冷蔵庫も取り入れた。

午前10時ごろから行われたオープニングセレモニーには福田富一知事や池田忠県議会議長らが出席し、福田知事は「栃木県の良さを実感してもらえる機会にしたい」とあいさつした。

栃木市在住の墨絵作家荒川颼さんが、手に付けた墨で栃木県ブースのキーメッセージ「山水共里(さんすいきょうり)」を書き上げると、会場から大きな拍手が沸き起こった。

徳川宗家19代当主の徳川家広栃木さんや福田知事らによる記念セッションでは、江戸時代から重要視されていた栃木県の歴史や、星空のきれいさ、農家民泊への人気が高まっていることなどをPRした。

式典を終え福田知事は「予想以上のにぎわいだ。スタッフは気合も十分で、心も込めている。栃木県の良さを実感すれば訪れてもらえる。3日間で成果を出し、栃木県の活性化につなげたい」と強調した。

⇒大阪万博の会場で展示された“全長3mの竹製アユ”

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