古河市、オリジナル商品開発 ケーキや常陸牛肉まん 道の駅の集客、市の認知度向上目指す 茨城

茨城県古河市は、道の駅まくらがの里こが(同市大和田)の指定管理者と共同で、県西地域の特産品「さしま茶」や、県の銘柄牛「常陸牛」など地元の食材を用いたオリジナル商品を開発した。道の駅の集客と市の認知度向上を狙いに、初めて取り組んだ。
今回開発したのは、同市産の鶏卵を使った「こが卵のバスクチーズケーキ」(大800円、小500円)、市内で飼育された常陸牛を用いた「常陸牛 牛肉まん」(580円)、さしま茶の粉末を使った「さしま茶と甘なっとうのしっとりケーキ」(1ピース198円、1本1500円)の3品。このうちチーズケーキと牛肉まんは4月26日から販売が始まり、売れ行きは好調だという。

「常陸牛 牛肉まん」(古河市提供)
チーズケーキはプレーンタイプと、さしま茶を使ったタイプの2種類を用意。道の駅のキッチンで焼き上げる。牛肉まんは老舗の大橋醤油(しょうゆ)店(同市諸川)が作る焼き肉のたれを隠し味に使う。
さしま茶と甘なっとうのしっとりケーキは6月14日に発売予定だ。さしま茶ならではの色合いとしっとりとした食感が特徴という。
市の担当者は「古河市にはおいしい農産物がたくさんある。商品を通じて市の魅力を知ってほしい」(産業戦略課)と話している。
まくらがの里こがは2013年7月の開業。指定管理者は飲食店経営会社のダイナック(東京)と三井物産フォーサイト(同)の共同グループ。ダイナックは飲料大手サントリーのグループ会社で、レジャー施設や文化施設のレストラン運営も受託している。岐阜や奈良、和歌山など他県の道の駅で運営に携わっている。