人形作家の大和田さん 「女性の美」表現44点 結城で作品展 茨城
茨城新聞
2025年6月13日

茨城県筑西市の人形作家、大和田敬子さん(69)の展覧会「Princess doll Kei」が、同県結城市結城の結城蔵美館で開かれている。「女性の美」をテーマにし、絵本の中から飛び出してきたような幻想的な作品など44点が並ぶ。同展は30日まで。
大和田さんは27年前に同県ひたちなか市の人形作家、戸田和子さんに師事。始めたばかりの頃は女性の体や顔立ちをリアルに表現するのに苦労したという。
人形は石の粉からできた白い粘土で作り、髪の毛には紅茶で染めた羊毛や絹糸を使用。制作には、高さ20センチほどの作品で約3カ月、1メートルほどの大きさになると半年以上かかる。
今回展示されている、白い肌に青い瞳が輝く「白い薔薇(ばら)の妖精」は女性の内面にある清らかさや純粋さをイメージして制作したという。童話「ジャックと豆の木」から着想を得た作品「メルラングラードの妖精達」も展示。アクリル絵の具や胡粉(ごふん)を用いて色付けしたという。
大和田さんは「ぜひ一点一点鑑賞し、女性の美しさを感じてほしい。人形が来館者の癒やしになればうれしい」と語った。午前9時~午後5時(最終日は正午まで)木曜休館。同館(電)0296(54)5123。