鉾田でメロンサミット 16年6月、全国産地がPR

茨城新聞
2015年9月25日

全国一のメロン出荷量(額)を誇る鉾田市で2016年6月、全国のメロン産地を集めた「メロンサミット」が開かれることが決まった。メロンの消費拡大を図る一大イベントで、今年6月、静岡県袋井市で初めて開かれた。メロン栽培に力を入れる市町村で毎年開くことになり、2回目として鉾田市に白羽の矢が立った。市を全国にアピールする絶好の機会となりそうだ。

市産業経済部によると、サミットは来年6月4、5日の両日を予定。会場は同市当間の鉾田総合公園で、体育館のほか多目的グラウンドなどを使う。2日間で1万人の来場を目標にしている。
初日の来年6月4日は「ビジネスサミット」として、生産者と流通業界、小売店の情報交換を図り、消費が縮小するメロンの生産や販売の課題を探る。2日目の5日は一般向けイベントで、メロンや加工品、グッズの販売を予定している。
目玉は全国のメロン食べ比べセット。鉾田市産を含む5種類(各16分の1カット)を500円で販売する予定で、高級クラウンメロンで知られる袋井市のほか、北海道夕張市や熊本県宇城市が自慢のメロンを提供する。
1回目のサミットは今年6月27、28日に開かれ、静岡県内4市町のほか全国から鉾田市など11市が参加。会場には1万8千人の想定をはるかに超える4万人が来場し、2千セット用意した食べ比べは、3時間半で完売するほど盛況だった。
市産業経済部の山口勝美部長は「単体でこれほど人を呼べるものはない。会場ではメロンだけでなく豚肉や野菜など鉾田の農産物を全国の人たちにアピールしたい」と話した。14日の市議会定例会一般質問で開催概要を明らかにした。
市は開催に当たり、基本計画を策定中。鬼沢保平市長を委員長とする実行委員会を組織し、県内の産地である茨城町や八千代町のほか、全国の産地に参加を呼び掛けていく。
 (写真は6月に静岡県袋井市で開かれた全国メロンサミットのイベントサミット、鉾田市提供)

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