〝鉱山街〟の遺構現地視察 群馬・片品村の根羽沢鉱山跡でJTB群馬支店

上毛新聞
2024年11月16日

尾瀬国立公園内にあり、1900年代に金や銀を採掘した根羽沢(ねばざわ)鉱山跡(群馬県片品村戸倉)周辺で14日、遺構をたどるウオーキングツアーを計画するJTB群馬支店(高崎市)が現地視察会を行った。同社や村の関係者ら34人が関連施設や“鉱山街”の遺構を見学し、当時の生活に思いをはせた。

見どころの選鉱製錬場跡では、鉱物入りの泡を濃縮して鉱物を回収するシックナー施設を見下ろしてリアルな大きさを実感。戦前の最盛期に約1000人が暮らしたという街の跡地には、小学校や社員住宅など建物のコンクリート基礎が数多く見られた。

同社は「視察で出された課題を一つ一つ解決して魅力あるツアーにしていきたい」とし、内容を充実させて2025年度から本格的に売り出す予定。