詩人・新川さん足跡たどる 図書館に追悼コーナー 茨城・結城

茨城新聞
2024年9月29日

8月に95歳で亡くなった茨城県結城市出身の詩人、新川和江さんの足跡をたどる追悼コーナーが、同市国府町の石島建設プラネットホール・ゆうき図書館に設けられた。詩集など54冊と同図書館などで撮影した写真を並べ、小学館文学賞、現代詩人賞などの功績が年譜につづられている。

新川さんは2004年にゆうき図書館名誉館長に就任した。展示資料には、新川さんが子どもの頃の故郷の記憶や同図書館について触れたエッセーもあり、同市と新川さんのつながりを知ることができる。

晩年の趣味だった俳句を結城市の広報紙に掲載したこともあり、当時の広報紙も紹介されている。

同図書館には新川さんが寄贈した蔵書約1万冊のコレクションがある。島田紀子館長は「追悼コーナーと合わせてぜひ見てほしい」と呼びかけた。

追悼コーナーは1階の名誉館長室の隣。展示は10月末までの予定だが、状況を見て延長も検討するという。月曜休館。午前9時~午後7時。