大洗の返礼品にゲーム ガルパン

茨城新聞
2016年10月21日

大洗町は、ソニーと連携し、ふるさと納税の返礼品として、同社が提供するアプリ「舞台めぐり」に新機能を追加できるチケットを贈る全国初の試みを始めた。追加できるのは、同町を舞台にする人気アニメ「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」のゲームで、大洗限定で楽しめるコンテンツ。同町の返礼品は従来、食べ物が中心だったが、消費だけにとどめず、観光への流れをつくりたい考えだ。

同社によると、このアプリはスマートフォンのGPS機能などを活用し、アニメの舞台を訪れると、撮影した写真にキャラクターが浮かび上がったり、各地を巡った記録を会員制交流サイト(SNS)に投稿できたりする仕組みで、ガルパンも収録されている。

返礼品のチケットに記載されたシリアルコードを入力すると、ガルパンのオリエンテーリング形式のゲームが新たに遊べるようになる。町内に設置されたガルパン登場キャラクターの等身大パネルに記載されたQRコードを読み込むなどすると、キャラがスマホの画面上に登場。別のパネルが指定され、町内を次々と巡る。ゲームはまだ開発中で、同社は11月中の公開を目指している。

チケットは、クリアファイルや缶バッジといったガルパンのオリジナルグッズ、町内の施設で使える入浴・食事券などとセットになっている。同町の場合、ふるさと納税はポイント制を採用しており、寄付額に応じてポイントが付与され、返礼品と交換する。今回のセットは2万円以上の寄付を想定している。

町の担当者は「返礼品を消費して終わりではなく、大洗に来ていただき、町の良さを知ってほしい」とアピール。同社は「今回の取り組みが、地方に人を呼び込む一つの新しい形になるのではないか。大洗から全国的に波及すれば」と期待を寄せる。

ふるさと納税の問い合わせは同町まちづくり推進課(電)029(267)5111。申し込みは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」で受け付けている。 

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