19年茨城国体、正式決定 日体協、45年ぶり2回目

茨城新聞
2016年7月21日

日本体育協会は20日、東京都渋谷区の岸記念体育会館で理事会を開き、2019年の第74回国体の開催地を本県に正式決定した。本県での開催は1974年以来45年ぶり2回目。会期は2019年9月28日~10月8日までの11日間で、水泳は9月中旬までに別日程で行う。開催決定書が日体協の岡本毅副会長から山口やちゑ副知事に手渡された。山口副知事は「万全の体制で国体を迎え、多くの人に茨城の魅力をPRしたい」と抱負を述べた。 

理事会では、5月24、25両日に本県内で行われた総合視察の結果から「開催3年前の準備状況として、おおむね順調に進んでいる」などと報告があり、全会一致で開催決定を了承した。

茨城国体は37正式競技を実施し、都道府県対抗で天皇杯(男女総合)と皇后杯(女子総合)を競う。このほか、5公開競技、1特別競技、県民参加の31デモンストレーションスポーツの37競技を合わせた計74競技が予定され、県内44市町村全てが会場となる。

大会の愛称は「いきいき茨城ゆめ国体」、スローガンは「翔べ 羽ばたけ そして未来へ」、マスコットキャラクターは「いばラッキー」に決まっている。オリジナルのイメージソング&ダンス「そして未来へ」も完成し、全国のアスリートが集結するスポーツの祭典をPRしている。

総合開会式は1974年の前回大会でも使用された笠松運動公園で開かれる。

19年国体を巡っては、11年3月の県議会で橋本昌知事が本県招致を正式に表明。県議会の議決などを経て、同5月に日体協などに開催要望書を提出し、同7月に内々定、14年7月に内定した。

県は、国体・障害者スポーツ大会局を設置するなど国体開催に向けた組織づくりを推進するとともに、県、市町村、各競技団体関係者らでつくる県準備委員会を立ち上げるなど協議や準備作業を進めている。天皇杯・皇后杯の獲得を目標に掲げ、県競技力向上対策本部を設置して選手の強化にも努めている。

この日の理事会には山口副知事をはじめ、小野寺俊教育長、角田芳夫県体育協会長が出席。開催決定書を手に山口副知事は「茨城国体は東京五輪・パラリンピックの前年に当たり、県民の関心も高い。本県のイメージアップを図る絶好の機会で、積極的にアピールしていきたい」と述べた。

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