戦国に思いはせる 常陸大宮、山城跡や街並み巡る

茨城新聞
2016年3月13日

常陸大宮市高部にあった戦国時代の山城「高部向館」跡と、高部の街並みを巡るツアーが12日、行われた。市内外から60人以上が参加し、山中の遺構や城下町に残る建造物を訪ねながら、地域の歴史に思いをはせた。

「高部向館」は南北朝時代から数代にわたり、同地域を治めた高部氏の軍事施設。標高約230メートルほどの細尾根上にあった。本城の「高部館」とともに、下野への守りを固める拠点とされたという。荒れ果てていた同遺構を地元ボランティアが整備し茨城大学中世史研究会が調査した。

当日は同研究会の学生たちが山中を案内。地図を用いたり、兵に扮(ふん)して待ち受けたりした。参加者は“城攻め”気分を味わいながら、城の性格や地の利を学んだ。

また、国登録文化財の間宮家住宅など地域の文化遺産も見学した。高萩市、弓野和男さん(59)は「山城に興味があって参加。古い遺構や街並みが多く残っていて驚いた」と話した。

企画したのは同市美和地区で地域活性化に取り組む「森と地域の調和を考える会」(龍崎眞一会長)。龍崎会長は「地域資源を活用し、地域活性化を図りたい」、同研究会の山川千博さんは「地元の方々とも交流でき、学生にもいい経験」とそれぞれ話した。

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