昔ながらの外観を保つ手塚スッポン店。手塚さんが手にしているのがオリジナルドリンク「タオ」

住民の滋養強壮後押し 【通りにいらっしゃい】手塚スッポン店(大通り) 手塚豪さん(69)

下野新聞
2020年3月17日

 1882(明治15)年創業と聞いているのですが、72年説もあるんです。古地図には池上町にスッポン料理の店があり、曽祖父がスッポン問屋を始めたのと関係があるようです。私も中学生のころ、佐賀県から鉄道で運ばれてきた、生きたスッポンを宇都宮駅へ取りに行った記憶があります。

 昔は栄養状態が悪かったので、さまざまな動物を黒焼きにして粉にしたものが滋養強壮につながるとして求められました。今はスッポンのほかマムシやシマヘビ、漢方のニンジン系が中心です。もちろん安心安全な原材料しか扱いません。

 お客は、持病のある人など病気になりにくい体をつくるために購入してくれることが多いです。スッポンは美容にもいいんですよ。オリジナルドリンク「タオ」(税別1本860円)は、トナカイの角のエキスなどが入っており、県外から買ってくれる人もいます。

 1974年まではこの辺りは千手町と呼ばれ、通りには多種多様な店がありました。昔は祭りもものすごくにぎやかでね。でも、特に上野さん(上野百貨店)がなくなったころから元気がなくなってしまった。

 うちはリフォームしたときも店頭部分は変えませんでした。周囲は昔の味わいのある建物がなくなり、高層の建物ばかり増えていく。それってどうなんだろう。街づくりとして成功なのかな。東京じゃないんだからさ。

 【メモ】宇都宮市馬場通り4丁目3の16。(問)028・622・6190▽営業時間 午前10時~午後6時▽定休日 水、木曜▽一押し商品 スッポン油(カプセル)▽宇都宮を一言で言うと ギョーザ以外、文化的にやや中途半端な街

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