一花ずつ のぞく水面 日光 シモツケコウホネ見頃

下野新聞
2019年8月23日

 国内希少野生動植物の水草「シモツケコウホネ」が、日光市小代の水路で見頃を迎えている。

 シモツケコウホネは、本県のみで生息が確認されている植物。葉や根は水中にあり、茎が開花のときだけ水上に出て、黄色いかれんな花を咲かせる。22日は小雨がぱらつく中、約130本の花が水面から顔を出し、水田沿いの幅50センチほどの水路約80メートルを彩っていた。

 「シモツケコウホネと里を守る会」の柴田由子(しばたよしこ)代表(67)は「今年の花数は平年並み。貴重な花なので、大切に守っていきたい」と話した。見頃は9月中旬まで続くという。