巨大な蛇豪快に  小山・間々田のジャガマイタ

下野新聞
2017年5月6日

 国選択無形民俗文化財の奇祭「間々田のジャガマイタ」が5日、小山市間々田の間々田八幡宮(はちまんぐう)で行われ、担ぎ手たちの「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」の掛け声とともに巨大な蛇が練り歩いた。

 田植えの季節を前に五穀豊穣(ほうじょう)や厄よけを願い、江戸時代から続くとされている奇祭。全長15メートルの巨大な蛇体を周囲の7自治会がわらや竹、シダなどで作り、大きな掛け声とともに間々田八幡宮や各自治会を練り歩く。

 開催式に続いて、見せ場となる「水呑(の)みの儀」が弁天池で行われ、蛇体とともに池に飛び込んだ担ぎ手たちが豪快に水しぶきを上げ、県内外から来たアマチュアカメラマンらが一斉にシャッターを切った。

 この日は同市のプレDC特別ツアーも行われ、首都圏などから訪れた23人の参加者が奇祭に見入った。一家4人で参加したさいたま市、主婦阿部奈穂(あべなほ)さん(40)は「初めて参加したが、蛇体が重そうだった。蛇の迫力ある顔立ちや儀式を楽しめた」と満足そうに話した。

地図を開く 近くのニュース