チャツボミゴケ見よう 中之条

上毛新聞
2017年5月1日

大型連休を前に、2月に国の天然記念物となった「六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地」があるチャツボミゴケ公園(中之条町入山)で28日、今季の営業が始まった。県内外から約70人が訪れ、緑輝く鮮やかな植物の色合いに見入った。
園内では鉄の原料となる鉄鉱が、チャツボミゴケと鉄バクテリアの生物活動の副産物として生成される。生成は1万数千年以上前から続いているとされ、来園客は案内看板を見ながら歴史を学び、風景を楽しんだ。
国の天然記念物になったのは1969年7月の「上野楢原のシオジ林」(上野村楢原)以来県内で48年ぶり。千田清さん(65)=太田市=は「初めて来たが、思った以上に景色がきれいで驚いた」と話した。町によると、今年は積雪が多かったため例年に比べ1週間ほど開園が遅い。園内では例年、6月上旬にはレンゲツツジが見頃を迎え、赤と緑の競演も楽しめる。

 

【写真】営業が始まったチャツボミゴケ公園=28日

地図を開く 近くのニュース