高安登場に大歓声 春巡業・常陸大宮

茨城新聞
2017年4月17日

大相撲春巡業の常陸大宮場所(実行委員会、市体育協会主催)が16日、常陸大宮市工業団地の西部総合公園体育館で開かれた。牛久市出身の横綱稀勢の里関が休場となったが、相撲ファンら3650人が詰め掛け、迫力ある取組に拍手と声援を送った。

序二段から横綱まで多くの力士が参加。「満員御礼」の垂れ幕の下、幕下の取組後は相撲甚句、禁じ手を面白おかしく紹介する「初切(しょっきり)」、やぐら太鼓が披露され、会場を沸かせた。

十両や幕内の土俵入りは、まわし姿の赤ちゃんらが、関取に抱かれて登場。鶴竜関と日馬富士関の横綱土俵入りでは、四股を踏むたびに、観客から「よいしょ」と掛け声が飛んだ。

土浦市出身の高安関が登場すると大歓声。寄り切りで勝つと、惜しみない拍手が送られた。常陸太田市の菊池三男さん(70)は「稀勢の里関が出なかったのは残念だったが、力士のぶつかる音など生の迫力を感じて楽しめた」と話した。大関取りに挑む5月場所に向け、高安関は「人生を懸ける場所になる」と意欲を燃やした。

春巡業は21日、水戸市水府町の青柳公園市民体育館でも行われる。

■春巡業全休へ 稀勢の里
左腕を負傷している稀勢の里関が春巡業を全休する方向となった。16日、日本相撲協会巡業部の玉ノ井副部長が「(途中参加の)連絡はない。恐らく出てこないと思う」と示唆した。春巡業は30日まで行う。

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