中之条・六合チャツボミゴケ 国天然記念物に指定 県内48年ぶり 

上毛新聞
2017年2月13日
210紅葉シーズンに観光客が訪れるチャツボミゴケ公園=昨年10月

松野博一文部科学相は9日、群馬鉄山の鉄鉱石の鉱山跡である中之条町入山の「六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地」を文化財保護法に基づく国の天然記念物に指定し、官報に告示した。県によると、県内で国天然記念物に指定されたのは1969年7月の「上野楢原のシオジ林」(上野村楢原)以来48年ぶり。県内の国天然記念物は計19件となった。
国の文化審議会が昨年11月、天然記念物に指定するよう文科相に答申していた。六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地は、元山川の源流部にあり、同町が管理するチャツボミゴケ公園に位置する。面積は6万2600平方メートル。鉄の原料となる鉄鉱が、チャツボミゴケと鉄バクテリアの生物活動の副産物として生成される。1万数千年以上前から生成されていたとみられ、その歴史と仕組みを観察できる貴重な場所として評価された。
同所は13年に県天然記念物に指定されている。中之条町の伊能正夫町長は2015年5月にラムサール条約湿地となった芳ケ平湿地群を構成する重要な自然環境とし、「日本の貴重な宝を預かる者として、チャツボミゴケやその周辺環境の保護、保全を進め、価値を広く世界に周知し、後世に継承したい」とのコメントを出した。

◎車両の入園規制 チャツボミゴケ公園 環境保護で中之条町
チャツボミゴケ公園(中之条町入山)の環境を維持するため、町は車両の入園を規制する方針を決めた。コケの群生地から300メートルほどの園内の駐車場を閉鎖し、1・3キロほど離れた園外の管理棟付近に駐車場を新設。敷設した電磁用動線上のバッテリーカートで観光客らを園内に運ぶ。

町の同公園施設整備事業計画が内閣府の地方創生拠点整備交付金の対象事業に決まった。事業費は約1億1千万円。2017年度までに整備を終え、18年度から車両規制を始める。現在の園内の駐車場は約20台を収容できるが、新たな駐車場は約60台分となる見通し。
計画では、管理棟の隣接地に約170平方メートルの特産品販売施設と約1300平方メートルの駐車場を整備。園内のコケ群生地までの間約1キロに電磁用動線を敷設し、カートを走らせる。カートは5人乗りで10台程度を配置。所要時間は約6分を見込む。
チャツボミゴケ公園はラムサール条約湿地に登録される芳ケ平湿地群(中之条町・草津町、計887万平方メートル)の東端に位置する。町が民間企業から無償譲渡された48万5千平方メートルのうち、チャツボミゴケが群生する「穴地獄」と呼ばれる周辺を整備し、12年から一般開放している。
湿地群の主要なスポットに位置付けられ、入場者は12年に2万1140人だったが、ラムサール条約湿地に登録された15年は3万1344人、16年は5万5674人と増え、環境への影響が懸念されるようになっていた。
入場者増は、観光ツアーなどで東京など大都市から観光客が訪れるようになったことが背景にある。町は「周辺の環境を守りながら、集客も確保できるよう施策を進めていきたい」と説明している。

 

【写真】紅葉シーズンに観光客が訪れるチャツボミゴケ公園=昨年10月

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