岡倉天心シンポ 愛情と慈悲の舞台

茨城新聞
2016年9月5日

「茨城大学国際岡倉天心シンポジウム2016」(茨城新聞社など共催)は4日、北茨城市五浦地区で最終日を迎えた。ハイライト公演「天心オペラ『白狐』」が披露されたほか、六角堂の見学や天心邸での珈琲茶席を楽しんだ。参加者は、天心が宣言した「亜細亜ハ一な里(アジアは一つ)」の原点に立ち、六角堂と「茶の本」から天心の思想をひもといた。

天心が最晩年に執筆したオペラ「白狐」の台本を指揮者の平井秀明さんが構成したハイライト公演は、横山大観邸を敷地内に持つ五浦観光ホテル別館大観荘で開催。平井秀明オペラ合唱団や妙高白狐倶楽部(新潟県妙高市)、ソプラノ歌手の佐竹由美さんらが愛情と慈悲に満ちたステージを繰り広げた。

北茨城市平潟町で民宿を経営する篠原裕治さんは「『白狐』は知っていたがストーリーは知らなかった。日本語で分かりやすく、機会があれば北茨城の人に見てもらいたい」と話した。日立市千石町のパート従業員女性(53)は「日立は?オペラのまち?で売り出している。一度きりではなく、日立でも公演できるように働き掛けてほしい」と希望した。

これに先立ち、参加者約100人が四つのグループに分かれ、天心ゆかりの地を見学。茶の本を新たな切り口で解釈する珈琲茶席は、茨城大とサザコーヒーなどが企画開発した商品「五浦コヒー」を同社の鈴木誉志男会長が振る舞った。日本茶だけでなく、コーヒーにも造詣が深かった天心をしのびながら、参加者はコーヒーを味わい、親睦を深めた。 

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