パラソルロマン初公開 アジサイの新品種 とちぎ花センターで9、10日

下野新聞
2019年3月7日

 県農業試験場が開発したアジサイの新品種「パラソルロマン」が一般向けに初めて披露される。9、10の両日、栃木市のとちぎ花センターで開催される「花と苺(いちご)のフェスティバル」で展示する。

 パラソルロマンは、八重咲きで淡いピンク色の花を咲かせる。花の数が多く、ボリュームがあるのが特長。花が傘を広げたように咲き乱れる様子から名付けた。

 同試験場がアジサイを開発するのは今回で2品種目。パラソルロマンは「母の日」の贈答品として開発し、2018年に農林水産省へ品種登録を出願した。県経営技術課の担当者によると、登録までは2~3年かかるという。20年から一般向けに約2千鉢の出荷を見込んでいる。

 フェスティバルの期間中は、とちぎ花センター内にある鑑賞大温室「とちはなちゃんドーム」の入り口で展示する。同温室の入場はフェスティバル期間中、無料となる。

 県農業試験場の担当者は「ぜひ実物を見に来てほしい」と話した。