「一緒に街を楽しく」群馬・前橋市中心市街地に古本屋 詩人の新井さんが開業、蔵書3万冊超並ぶ

詩の朗読会やポエトリーフェスを開催する詩人の新井隆人さん(61)が、群馬県前橋市の中心市街地に古本屋「マルベリー書房」を開業した。10代の頃から集めた3万冊超の蔵書やレコードからえりすぐった物品を並べ、提供する手製ドリンクには同市出身の詩人・萩原朔太郎の作品名を冠した。 「街中で面白いことをする人が増えている。自分もプレーヤーとして一緒に街を面白くしていきたい」と意気込む。
同市千代田町にある佐藤ビル1階に10坪ほどの店を開いた。木材と金属の質感を生かした店内には詩集や演劇本、小説など多彩な本が並ぶ。店名の「マルベリー」は、かつて前橋の中央通り商店街周辺が「桑町」と呼ばれていたことに由来。店舗が面する道が「紺屋町通り」であるためテーマカラーは紺色にした。
新井さんは会社勤めをしながら詩作を続け、15年ほど前から詩を通じて人をつなぐ数々のイベントを手がけてきた。3月の定年退職を機に起業を決意。若い感性を店づくりに取り入れようと、内装やロゴマークは長年の活動を通じて知り合った若手アーティストに依頼した。
書籍や飲食物の販売に限らず定期的にイベントや展示会を開き、人が集まる仕掛けを展開する考えだ。開業を記念して14日まで、朔太郎の孫で前橋文学館特別館長、萩原朔美さんが秋に出版する詩集の掲載作品の原稿19点を飾る。展示終了後に抽選販売する。
新井さんは「自分らしさが表れた、古本屋らしくない古本屋を目指した。常に変化し続ける店にしたいのでいろいろな人にぜひ遊びにきてほしい」と話す。
火、水曜定休。午前11時半~午後6時。
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