
サンドイッチの山をよじ登る人、中華鍋から舞い上がるチャーハンでサーフィンをする人―。小さな人形と身の回りの物を組み合わせ、別の物に見立てた立体作品を手がけるミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。遊び心とユーモアあふれる立体や写真約150点を紹介する展覧会「MINIATURE LIFE展」が5月10日まで、群馬県桐生市の美喜仁桐生文化会館で開かれている。
「本は読み、服は着て、野菜は食べるものと、大人になると常識や固定概念にとらわれる」と田中さん。「子どもの頃は、積み重なった本はビル、服は床に広げて大草原、野菜は森や山と自由に発想して物事を見ていたはずだ」と言う。子どもの頃に 持っていたであろうそんな発想や視点をミニチュアアートとして表現した作品が会場に並ぶ。
食パンの「桐生駅」を起点に、レールの上をコッペパンの新幹線が走る「新パン線」。積み重ねられた皿やカップはビルのようだ。
サンドイッチの山を登る人形の作品は「手足がもうパンパン」、辞書にカラフルな付箋が多数付けられ、ボルダリングを表す作品は「問題の解き方は人それぞれ」と、クスッと笑ったり、なるほどと膝を打ったりするようなタイトルが付けられている。
使い捨てライターを列車に見立てた「着火オーライ」、食器や台所用品を使った「ディッシュニーランド」といった作品も来場者の目を楽しませている。
織物の街にちなみ、桐生の名物、ひもかわうどんで着物や帯を表現した桐生限定の作品「絹のようになめらかな喉ごし」もある。
田中さんは「観覧後に身の回りの物が少しでも楽しく見えるとうれしい。見立ての発想を、自らの暮らしに取り入れて楽しんで」と呼びかける。
午前10時~午後6時。火曜休館(祝日の場合は翌日)。一般1400円など。市スポーツ文化事業団が主催した。問い合わせは美喜仁桐生文化会館(☎0277-22-9999)へ。
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