阿字ケ浦海岸花火大会 7日間に分散、短時間開催 7月から8月 来訪機会増や渋滞緩和 茨城・ひたちなか

茨城新聞
2025年7月3日

茨城県ひたちなか市の夏の風物詩の一つ「阿字ケ浦海岸花火大会」が第27回となる今年から、これまでの単日開催ではなく、10分間で75発の打ち上げを計7日間にわたり分散して行う「短時間集中型」方式に変えて実施される。市を訪れる観光客に観覧の機会を増やすとともに、交通渋滞の緩和につなげるのが狙いだ。

花火大会は阿字ケ浦周辺の観光関係者などでつくる実行委員会が主催し、1995年から続く。水面に大輪が映るなど「海と花火の一体感」が魅力だ。これまでは主に夏の夜1日だけで行っていた。分散開催はコロナ禍の時に「密」を避けることが求められたことから発想が生まれ、渋滞緩和のほか、警備費用・マンパワーの軽減につながることも期待される。

今年の大会の日時は7~8月の土曜夜を中心に設定。初回7月12日は午後7時半~40分で、ほかの同19、26日、8月2、23、30日が午後8時~同10分。お盆の8月13日にも午後8時から開催する。打ち上げる花火は尺玉、海上スターマインなど1回に75発、全7日間で計525発を見込む。

実行委(川崎長之委員長)で事務局を担当する小池伸秋さん(46)は「お盆で帰省した家族や友人同士で花火を見に行く。そういった機会もつくりたい」とお盆も開催日程に加えた理由を話す。警備費用が抑えられる分は「花火大会のサイトを立ち上げるなど広報宣伝に充てる」ことも見込んでいる。