つくば科学万博を回顧 40周年記念展 写真や時刻表、乗車券 エキスポセンター 茨城

茨城新聞
2025年6月25日

40年前の1985年に旧谷田部町(現茨城県つくば市)で開かれた国際科学技術博覧会(科学万博)を振り返る「40周年記念展示」が、同市吾妻のつくばエキスポセンターで開かれている。旧国鉄時代の臨時駅に設置されていた時刻表や臨時快速列車「エキスポライナー」のヘッドマークなどが展示され、当時を知る大人たちが懐かしんでいる。記念展示は8月31日まで。

記念展示は科学万博から40年を迎えたのに合わせて企画された。「万博を支えた脇役たち」をサブテーマに、写真やポスター、記念乗車券などを展示する。

展示品のうち、高さ75センチ、幅3.6メートルの時刻表はJR常磐線の臨時駅「万博中央駅」に設置されていた。当時運行していたエキスポライナーのヘッドマークには、公式キャラクター「コスモ星丸」がデザインされている。

このほか、常磐自動車道の出口案内として設置された看板や、会場全体を写した航空写真などを展示。当時使われていた来場記念スタンプも置かれ、実際に押すことができる。

埼玉県から訪れた松永敏宏さん(51)は「科学万博が大好きで、開催中に5回通った。3D(3次元)眼鏡で見た立体映像などをよく覚えている」と話し、並んだ展示品を見つめた。

記念展示を企画した同センターの小堀安奈さんは「第2弾の展示も考えているので、楽しみに待っていてほしい」と話している。

入館料で見学可能。大人500円、子ども250円、3歳以下無料。問い合わせは同センター(電)029(858)1100。