東京駅で「みそパン」販売開始 JR東の新幹線定期便「はこビュン」で群馬・沼田市から運搬

JR東日本高崎支社は14日、新幹線の車両で荷物を運ぶ貨客混載サービス「はこビュン」の定期便を県内で初めて始めた。同支社としても初の定期便で、フリアンパン洋菓子店(群馬県沼田市高橋場町)の「みそパン」「みそバター」各30個計60個が、JR高崎駅発の新幹線で都内に運ばれた。
同店のパンは、JR高崎駅構内の「群馬いろは」で既に販売しており、配送ルートを新設せずに同サービスが利用できることから始めた。保存料を使用しないため日持ちせず、首都圏での販売に踏み切れなかったが、当日作った商品を届けることが可能となった。
商品はJR東京駅構内「のもの東京駅グランスタ丸の内店」で販売。上越新幹線たにがわ410号(高崎発午後0時4分、東京着同1時)で運ばれ、同2時ごろに店頭に並んだ。毎週火曜に商品を届ける。
フリアンパン洋菓子店の松村知幸社長(46)は「輸送の時間やコスト面で都内での販売ができなかったが、焼きたての群馬のパンを味わってもらいたい」と新たな販路に期待する。
同支社地域共創部の阿部了さん(40)は「群馬の魅力ある名産品を首都圏のお客さまに届けることで地域を盛り上げたい」と今後の活用を見据える。
JR東日本(東京都)は2021年に同サービスを開始。本県以外でも食品などの定期輸送が始まっている。25年度中に100箱以上の大量輸送に向け客室2両を使った検証を進めている。