美しい「旅するチョウ」も滞在中です 群馬・甘楽町の花畑にヒヨドリソウとフジバカマが2000株 アサギマダラを「呼ぼう」と3人の飯塚さんが協力

上毛新聞
2025年10月7日

旅するチョウとして知られるアサギマダラを呼び寄せようと、群馬県甘楽町秋畑の飯塚篤さん(73)らが自宅裏に花畑を作った。日によって数匹~数十匹のアサギマダラが現れ、ふわりと優雅に花を飛び移って蜜を集めている。

写真愛好家の飯塚さんは赤城自然園(群馬県渋川市)に 通ってアサギマダラを撮影してきた。近所の飯塚悟さん(73)方の花にも飛来すると知り、自前で花畑を作ろうと考えた。近所の飯塚康広さん(75)の重機で荒れた段々畑を整備し、アサギマダラが好むヒヨドリバナとフジバカマ計約2000株を今年初めて3人で育てた。

暑さと少雨で水やりと除草に苦労したというが、9月下旬にヒヨドリバナが開花し、薄青いあさぎ色の羽に黒い模様の入ったアサギマダラが舞うようになった。篤さんは「うれしくて、すぐに写真仲間に連絡して回った。3人で一生懸命作ったので多くの人に訪れてほしい」と話す。