鉾田スパイスのナッツ販売 協力隊の堀口さん商品化 市観光物産協 茨城

茨城新聞
2025年6月6日

茨城県鉾田市観光物産協会は5月、独自に開発したアウトドア香辛料「HOKOTA SPICE(ホコタ・スパイス)」を使用したアーモンドの加工食品「HOKOTA SPICY NUTS(ホコタ・スパイシー・ナッツ)」の販売を始めた。特殊な加工をしたことで、アーモンドにスパイスが絡み付き、塩分が少なく香り高い製品に仕上がった。同協会は今後、ホコタ・スパイスを使用したさまざまな加工食品を展開していく予定だ。

ホコタ・スパイスの発案者は市地域おこし協力隊の堀口実さん(56)。堀口さんは協力隊として同協会の仕事を手伝う傍ら、市内でキャンプ場を経営している。鉾田市産の野菜をもっとおいしく食べてほしいとの思いと、アウトドアスパイスが人気なことに着目し、スパイスを2024年2月に開発した。

スパイスは20種類の香辛料を調合した「スパイス工場の香り」など3種類。いずれのスパイスも凝固防止のため、塩と調味料を使用しておらず、減塩対策にも有効。このため、県が推進する減塩施策「美(お)味(い)しおスタイル」にも活用された。

堀口さんによると、スパイスはコンスタントに売れており、リピーターも出ているという。「ナッツ」の開発は、スパイスのファンになったパティシエが「スパイス工場の香り」を使用したアーモンド加工品を「皆さんで食べてほしい」と同協会に持ち込んだのがきっかけ。このアーモンドが好評だったことから商品化を決めた。

ホコタ・スパイシー・ナッツは1袋35グラムで480円。鉾田市勝下のラックスストア、同県大洗町港中央の大洗まいわい市場などで販売している。

堀口さんは「スパイシーで健康に良いアーモンドができた。大人のおつまみから、子どものおやつまで幅広く楽しんでほしい」と語った。