夏に「ひんやりパン」宅配 朝ごはんやおやつ、スイーツ感覚で パンフォーユー(群馬・桐生市)がパン店支援

上毛新聞
2024年4月28日

冷凍パンの宅配サービスを手がけるパンフォーユー(群馬県桐生市本町、矢野健太社長)は22日、猛暑で売り上げが低迷する全国の「まちのパン屋」の売り上げを伸ばす「パン救(すく)プロジェクト」を発足したと発表した。冷凍パンの特性を生かし、夏でもスイーツのように食べられる「ひんやりパンスイーツ」を提携パン店と考案した。同社が展開するパンのサブスクサービス「パンスク」定期便の新規会員に6月下旬から順次発送する。

半解凍でもおいしく

同社が提携するパン店によると、暑さによるパンの売り上げ減少が深刻な課題となっている。解決に向け、同社はプロジェクトに賛同した7道府県の7店舗と初めて共同でパンを開発した。パンは8種類で、高崎市のパン店「Boulangerie Sai」(ブーランジェリーサイ)が開発した「まんまるオレンジむしパン」をはじめ、「涼やかパインヨーグルト」「豆乳クリーム揚げパン」などをそろえる。これまで定期便で届くパンは温めて食べるのが基本だったが、ひんやりパンスイーツは半解凍や冷蔵庫で解凍した状態でもおいしいという。

同日に都内で行われた記者会見で矢野社長は「定期便で届く利便性や保存期間が長いという点で、忙しい家庭の朝ごはんや夏休みの補食としても需要が高いと考えている」と話した。

ひんやりパンスイーツは6月14日までに同社の申し込みサイトからパンスクに新規登録した人が対象。8種類入りで配送料を含め1回3990円。