茨城・日立さくらまつり4年ぶり開催 4月1~9日 風流物は見送り

茨城新聞
2023年3月7日

茨城県日立市最大のイベント「日立さくらまつり」について、同まつり実行委員会(会長・秋山光伯市観光物産協会長)は今春の開催を決めた。新型コロナウイルス対策で3年間中止されたため、4年ぶりの開催になる。日立風流物の公開は行わない。同時開催の日立さくらロードレースの実施も同日、発表された。

まつりは4月1~9日、JR日立駅前から国道6号を結ぶサクラの名所・平和通りや、かみね公園、十王パノラマ公園を会場に開かれる。1、2両日に平和通りで、歩行者天国や花見茶屋出店、ダンスやバンド演奏の披露などのメインイベントが予定されている。

日立風流物と日立のささらは、日立郷土芸能保存会の意向で公開しない。実行委事務局によると、日立風流物は、新型コロナ流行の第8波の影響を受け、昨年秋から必要な準備と練習ができず、披露に間に合わないと判断したという。

市観光物産課によると、実行委は市内の団体、企業、市などの計32人で構成。昨年12月から、開催する方向で検討を進めてきた。この日は出席者20人の全会一致で開催を決めた。

小川春樹市長は「コロナ禍の困難を乗り越え、美しいサクラの木々の下、多くの来場者の笑顔が花開くひとときになることを心から願う」とコメントした。

さくらロードレースの開催も同レース実行委で決定。2日に日立シビックセンター新都市広場などを会場に実施する。市スポーツ振興課によるとハーフマラソン、10キロなどを予定している。