呪術具の石剣や石棒 縄文時代の出土品270点 藤岡

上毛新聞
2016年10月24日

藤岡歴史館(藤岡市白石)の秋季企画展「山のムラ 平野のムラ」が11月27日まで、同館で開かれている。市内の縄文時代後晩期の遺跡から出土した石剣や土器など約270点が並ぶ=写真。
下久保ダムに沈んだ山間部の保美濃山、坂原の両遺跡の出土品(県立歴史博物館蔵)を初展示。坂原遺跡で見つかった呪術具の石剣、石棒の未完成品は、山間部に古代の製作拠点があった可能性を示している。
このほか平野部から出土した、土瓶にあたる注口土器や植物繊維の編み物など、貴重な史料が並ぶ。
市文化財保護課は「山と平野の遺跡で炉の構造が同じだったり、結び付きが強かったことが展示で理解できる」としている。
関連行事として、23日に元群馬大教授の梅沢重昭さんが、11月20日に国学院大学栃木短大専任講師の中村耕作さんが講演する。ともに午後1時半開始で申し込み不要。
期間中は無休。問い合わせは同館(0274・22・6999)へ。

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