親子で生態楽しく学ぶ かみね動物園で「日替わりガイド」再開 日立

茨城新聞
2020年9月20日

日立市かみね動物園(同市宮田町5丁目)は19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために中止してきた集客イベントを再開した。4連休初日となった同日は、飼育員による「日替わり動物ガイド」が行われ、時折雨が降る中、親子連れが各動物の生態を楽しく学んだ。

同園は新型コロナの影響で4月15日~5月24日の40日間を休園。再開後は来園者の密集を防ぐため、休日に開催してきた動物ガイドやクイズラリーなどの催しを中止してきた。だが、最近の感染状況を見て、検温や消毒、マスク着用など感染対策を徹底した上での再開を判断した。

この日はレッサーパンダとカピバラの動物ガイドを実施。レッサーパンダは、担当飼育員の中村祐輝さん(33)が生息地や餌などをクイズ形式で紹介した。木に登るための鋭い爪やバランスを取るための長い尻尾などの特徴を解説。剥製が展示され、子どもたちが興味深そうに触れていた。同日の「国際レッサーパンダデー」にちなみ、生息数が減少している現状や保全活動が伝えられた。

家族4人で訪れた土浦市の田中道子さん(44)は「コロナ禍の中、県内で楽しめてよかった」と話し、長女の望結ちゃん(5)は「不思議だと思っていたことを知れた。レッサーパンダはふわふわでかわいかった」と笑顔を見せた。

動物ガイドは連休中、午前11時からと午後1時からの1日2回開催される。20日午前はゾウ、午後はマンドリル、21日午前はペンギン、午後はチンパンジー、22日午前はクロサイ、午後はニホンザルが対象。

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