朝ドラ「ひよっこ」、4月3日開始 主演・有村架純さんに聞く

茨城新聞
2017年3月31日

高度経済成長期の本県と東京を舞台にしたNHKの朝の連続テレビ小説「ひよっこ」が、4月3日から始まる。女優の有村架純さん(24)が、本県北西部の山あいの村で育ったヒロインの谷田部みね子を演じ、集団就職で上京し成長する姿が描かれる。放映開始を前に、有村さんにドラマへの思いやロケなどを通じた本県の印象などについて聞いた。

-茨城県内での撮影で茨城の印象は変わったか。

世間的には魅力度が一番低いと言われているが、なぜなんだろうと思うことがたくさんあった。納豆はもちろんおいしいし、県北地域に行くと開放感があった。ぎゅーっとなっていたものが、ふわっと取れる感じ。茨城ロケはいつも楽しい。

-茨城ロケの思い出は。

高萩市で谷田部家として使わせてもらっている家があり、撮影の合間に、その家のおじいちゃん、おばあちゃんとずっと話していた。昨年11月末に行った時はお餅や山の野菜、こんにゃくを使った料理でもてなしてくれた。また、野生のイノシシの親子を見て、びっくりした。

-撮影で聞いた茨城弁で好きな言葉はあるか。

相づちが好き。「そうけ」「いがったね」「んだっぺ」「んだね、そうなの」など。語尾が上がるのはかわいいと思う。茨城弁はボイスレコーダーで聞きながら、ひたすら練習している。茨城弁をずっと話してるので、撮影が終わっても、茨城弁で話しちゃうのではと思う。

-ヒロインのみね子を演じて感じることは。

みね子は働くことが好きだし、家族が好き、友達が好き。真っすぐな感情で相手や物事にぶつかって、向き合う女の子。決して器用じゃないので、一生懸命なんだけど、空回りすることもある。そういう姿は誰が見ても応援したくなる。見てくださる方が一生懸命生きているみね子がいとおしいとか、頑張れと言ってくれるといい。

-高度成長期の話。現在と時代背景が違うが、今、放送する意義をどう思うか。

当時は戦争が終わって海外から輸入品や見たことがない物が日本にたくさん入ってきた中で、皆さんが生き生きと過ごしてきた時代だと思う。実際にトランジスタ工場で働いていた人から「働くことって素晴らしい、人間って素晴らしいと感じた時代だった」と聞いた。今は就職も難しい時代だが、改めて働くことって楽しいんだな、生きているっていいなと思える作品になるといい。

-茨城県内の人たちにメッセージを。

茨城の皆さんが喜んでくれるのが一番うれしいし、県北地域が舞台だからあのような景色を撮れたし、谷田部家の雰囲気がつくれるのもあの場所だから。すごく力をもらっているんだというのを分かっていただけたらうれしい。

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