群馬・中之条町六合地区の樹皮で紙すき スタン・アンダソンさん没後10年、東吾妻町で10月12日まで回顧展
上毛新聞
2025年9月27日

群馬県中之条町六合地区に住み、自然を愛し樹皮を材料に紙すきの技法で作品を制作するなどした米国生まれの芸術家、スタン・アンダソンさん(1947~2015年)。没後10年に当たり「スタン・アンダソン回顧展」が10月12日まで、東吾妻町の2会場で開かれている。「優しい森の精霊の気配を感じる」と見る人を引き付ける作品約40点を紹介する。
会場は築250年ほどの古本・雑貨・ギャラリー「朝陽堂」と、古い土蔵もある美容室「LAGOM(ラーゴム)」。スタンさんの妻、さゆりさんと、「朝陽堂」店主の山口純音さん、美容室経営の渡辺幸一さんが友人だったことから節目の展示が実現した。
スタン・アンダソンさんの娘で全米日系人博物館の学芸員、エミリー・アンダソンさんが27日午後5時から、朝陽堂で講演する。
テーマは「スタン・アンダソン―父との思い出」。スタンさんの人柄や作品制作などについて紹介する。予約不要、入場無料。