「かくれんぼ」にポイント制や専用アプリで大人も童心に 3月に太田市でイベント開催

上毛新聞
2021年3月1日

 大人も童心に帰ってかくれんぼを楽しみませんか―。群馬県渋川市のウェブエンジニア、豊川雄太さん(30)らが「大人も子どもも楽しめる遊びの世界を広めたい」と、市民団体「かくれんぼ in ぐんま」を立ち上げた。見つかると減点、捕まった仲間を助けると得点といったポイント制を設け、専用アプリでリアルタイムの“戦況”を確認できるようにするなど、大人の遊び心をくすぐる仕掛けが満載。3月に太田市内でイベントを開き、活動拡大に向けてPRする。

 豊川さんは神奈川県相模原市出身。妻の出身地に転居し、「仲間づくりのきっかけに」と思い浮かんだのが、体力勝負ではなく誰でも楽しめるかくれんぼだった。缶蹴りの要素を入れたり、独自のポイント制をつくったりして遊んだところ、鬼を出し抜く戦略性やスポーツ性が高まり、スリル感にワクワクしたという。

 大勢を巻き込んで楽しみたいと昨年8月に団体を立ち上げた。運営代表の豊川さんをはじめ、県内外の5人がメンバー。ゲームの残り時間や参加者の獲得ポイントをスマートフォンで確認できる専用アプリを開発するなど、面白さを追求している。

 昨年11月に前橋市内で初イベントを開催。手応えをつかみ、3月20日に太田市の「ぐんまこどもの国」で2回目を開く。屋外の一画をフィールドにし、ベニヤ板など隠れるための仕掛けを置く。観客席も設けてゲームを盛り上げる。検温やマスク着用など新型コロナウイルス対策を徹底する。

 豊川さんは「得点を見ながら戦略を練るなど、頭を使う楽しさがある。隠れているだけでは勝てないルールも入れており、走って運動不足解消にもなる」とPRする。

 先着30人で、参加費大人1000円、中学生以下無料。公式サイトから申し込む。