観音山の梅園 観光地に 市貝・来月8日からまつり 県内有数 城跡に3000本

下野新聞
2020年2月25日
「観音山梅まつり」のPRチラシ

 【市貝】約3千本のウメが植えられている市塙の観音山梅の里梅園で、3月8日から初めて一般向け「観音山梅まつり」(観音山梅の里梅まつり実行委主催)が開かれる。町観光協会によると、同梅園のウメの本数は県内でも有数という。多くの人に花を楽しんでほしいと、新たな観光地として売り出す。

 観音山とその周辺約4ヘクタールでは、地元住民でつくる協議会がウメの木オーナー制度を行って梅林を管理、実を毎年収穫している。3月にオーナーを対象にした梅祭りイベントを開催してきたが、観光地として一般に来場の呼び掛けは行ってこなかった。

 観音山の丘陵部は山城「村上城」跡で、県史跡に指定されている。なだらかな丘がウメの開花期には見事な景観を生み、特に山頂の本丸跡から見る梅林は壮観という。町観光協会は初めてチラシとポスターを作製、道の駅サシバの里いちかいなどでPRを始めた。

 3月22日までのまつり期間中は現地に係員を常駐させ、観音山中腹にある寿命院永徳寺の御朱印や「御城印」を限定で入手できるほか、PRチラシの裏面に梅の里と道の駅のスタンプを押して応募すると抽選で梅製品が当たるスタンプラリーに参加できる。

 同園のウメは比較的遅咲きで、21日現在紅梅が二分咲き。同協会は「見頃は3月上旬から中旬になるだろう」とみている。

 (問)町観光協会0285・68・3483。

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