国指定史跡で日本百名城の箕輪城跡(群馬・高崎市)「本丸西虎口門」復元完了

上毛新聞
2026年4月12日

群馬県高崎市箕郷町の国指定史跡で日本百名城に選定されている「箕輪城跡」の保存整備事業で、「本丸西虎口門(ほんまるにしこぐちもん)」の復元整備が完了した。

最後の城主である井伊直政時代(1590~98年)に使われていた門で、新たな観光資源として期待がかかる。4日の記念式典で地元の子どもたちや関係者が完成を祝い、地域の歴史に思いをはせながら通り初めをした。

本丸に存在する三つの門のうちの一つで最大幅を誇る。戦国期の威風をまとう高さ約4メートル、幅約3メートルの高麗門。本丸に唯一木橋を渡って到達し、城主ら限られた人が通る重要な出入り口だったとみられる。

2003年の発掘調査で城門の礎石をはじめ門に 関わる遺構が見つかった。21年度から周辺の石垣整備も含めた復元工事が始まり、26年3月に完成した。

式典はおよそ90人が参加した。

高崎箕輪小の児童12人が代表し「この門が100年後も200年後も私たちの街を見守ってくれるよう、みんなで次の世代へと大切に受け継いでいく」とメッセージを述べた。児童たちがひもを引っ張って開門。かぶとや甲冑(かっちゅう)を身にまとった人々も登場し、通り初めに花を添えた。

終日開いていて自由に通れる。同小6年の佐藤海成さん(11)は「これからも門を渡って箕輪城を誇りに思い続けたい」と話した。

箕輪城跡は市教委が2011年度から保存整備事業を進めている。郭馬出(かくうまだし)西虎口門や本丸と蔵屋敷の間に架かる木橋、本丸西虎口の石垣を復元している。

富岡賢治市長は「高崎の重要な文化財。本丸にどのような建物があったかを示す資料は見つかっていないので、本丸に何があったのかを明らかにし、復元整備することが夢」と話した。