夜行性の生き物紹介 水戸市立博物館で企画展 剥製や映像 生存戦略を解説 3月8日まで 茨城

暗闇で音もなく獲物を狙うフクロウや、強い芳香で昆虫を誘うゲッカビジンなど、夜行性の動植物の生態を紹介する「夜のいきもの展」が茨城県水戸市大町の市立博物館で開かれている。約150点の剥製や映像で解説し、「生き残るために夜を選んだ生き物の戦略を知ってほしい」と柿沢晟也学芸員は話している。3月8日まで。
同展は、夕暮れや明け方に活動する「薄明薄暮性」や夜行性の動物に加え、夜に不思議な姿や変わった動きを見せる植物に焦点を当てた。
展示の主役は「夜のシンボル、フクロウとオオカミ」と柿沢さん。フクロウの狩りの成功率を高める〝羽〟の秘密を、野生の姿を捉えた写真や剥製で解き明かす。鳥類は昼間に活動する種がほとんどだが、哺乳類は夜に動き回る種が多く、この生活スタイルの起源は「恐竜時代の名残にある」とパネルで解説する。
夜を巧みに利用する植物も紹介する。多くは、昼に開花して昼行性の昆虫に花粉を運ばせるが、ライバルがつぼみを閉じる夜に咲くものも。南米原産のサボテン科の植物「ゲッカビジン」は、暗闇で目立つ純白の花から強い芳香を漂わせ、夜行性のコウモリを効率よく集める。夜咲きは「増えるための生存戦略」と柿沢さんは強調する。
一方で、ヒトの生活圏に侵入してごみや作物を荒らす「困った獣」も登場する。千葉県の房総半島に定着したシカ科の特定外来生物「キョン」は、つぶらな瞳とは裏腹に、酔っぱらいの叫びに似た鳴き声が「住民の安眠を妨げている」と、暮らしへの影響を伝える。
夜の世界をのぞけるのが市内の定点カメラの映像で、イノシシやタヌキ、イタチが動き回る姿が映る。
午前9時半~午後4時45分、月曜休。一般200円。ギャラリートークが8、22日の午後2~3時に開かれる。問い合わせは同館(電)029(226)6521へ。
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