《食いこ》Café and Space TOIRO(茨城・ひたちなか市)

■十人十色ご褒美プレート
白い壁に囲まれた開放的な空間に配置された木製のテーブルとカウンター、多彩な観葉植物が居心地の良さとぬくもりを演出する。茨城県ひたちなか市中根の「Café and Space TOIRO」は、ナチュラルな雰囲気に包まれたカフェレストランだ。
オーナーの西野貴文さん(48)一押しのメニューは「TOIROのご褒美プレート」(2828円)。常陸牛ハンバーグ(150グラム)や釜揚げしらす丼、ローストビーフ、マグロの中落ちなど主要メニューをワンプレートにのせており、店で最も注文が多いという。常陸牛ハンバーグは、デミグラスやおろしポン酢、トマトの各ソースとネギ塩だれの4種類から選ぶことができる。

人気メニューを少しずつ楽しめる「TOIROのご褒美プレート」
料理は手作りが基本。地元食材をふんだんに使用しており、シラスは同県大洗町、サラダのドレッシングに使うしょうゆは黒澤醤油(しょうゆ)(ひたちなか市)、みそは内山味噌(みそ)麹(こうじ)店(同県日立市)からそれぞれ仕入れているという。
このほか、自家製ピンクレモネード(265円)の着色料にはドライラベンダーを使用し、ホット、アイスともに穏やかな香りが安らぎを与えてくれる。容器に升を使った抹茶ティラミスなど各種スイーツ(550円から)も人気だ。
西野さんは2009~18年に水戸市内でダイニングバーを経営。18年5月の「TOIRO」オープンを契機に、主要メニューを洋食から和食中心に切り替えた。
店名の由来は人それぞれ異なる価値観を示す四字熟語「十人十色」から。「いろいろな目的で使ってほしい」との思いが込められており、店の前に広がる広い庭を使ったガーデンウエディング(最大150人)に加え、夜は貸し切り(30人以上)も可能だ。
弁当のテイクアウトにも対応し、常陸牛ハンバーグ弁当(1620円)やポークジンジャー弁当(1026円)など数種類を提供。国営ひたち海浜公園でキッチンカーの出張販売も手がける。
友人と訪れた後、家族で再訪する人が多いという同店。西野さんは「長く地域に根付き、お客さまが便利に使ってもらえればうれしい」と笑顔を見せる。
■お出かけ情報
▽茨城県ひたちなか市中根3560の2
▽午前11時~午後2時半、同5時半~9時。材料なくなり次第終了。
▽定休日は月曜(祝日の場合は火曜休)
▽(電)029(352)3700