古代の織物 涼しげな50点 クッションカバーやかばん 日立で作品展 茨城
茨城新聞
2025年7月3日
古代の織物「倭文織(しづおり)」の復興に取り組む茨城県那珂市の機織りサークル「手しごと」の作品展が、同県日立市大みか町の大甕神社で開かれている。クッションカバー、かばんなど約50点が並び、コウゾのざっくりとした風合いや涼しげな雰囲気を楽しめる。同展は7日まで。
倭文織は常陸国風土記に「静織の里」と記された那珂市瓜連地区に伝わり、朝廷にも献上されたとされる。作品展は織物の神様「倭文神武葉槌大神(たけはつちのおおかみ)」を主神に祭る同神社がサークルに声をかけ、昨年始まった。
糸はメンバーが栽培したコウゾの繊維を裂いて草木染めした。機で織って仕上げた布はタペストリーやげたの表になって暮らしに溶け込む。三ツ石敏会長(63)は「夏にぴったりの涼しげな素材を味わってほしい」と話す。入場無料。展示は午前9時~午後4時半。