歌人・生方たつゑの旅を写真とたどる 生方記念文庫(群馬・沼田市)で企画展 ハワイで花々や火山の歌残す
上毛新聞
2025年6月27日

歌人で沼田市名誉市民の生方たつゑ(1904~2000年)は、旅先のハワイで花や火山に心を奪われ多くの歌を詠んだ。群馬県沼田市の生方記念文庫は7月28日まで、ハワイの歌に焦点を当てた企画展「花と火に~たつゑハワイを詠う~」を開いている。同館が選んだ18首に、現地で撮影された写真や詠まれた花などのイメージ画像を組み合わせ、新たな楽しみ方を提示する。

「生方たつゑ キラウエア火山にて」(生方記念文庫蔵)
たつゑは一人娘の美智子さんに誘われ、1970年5月、「熱帯の花に合いたい」と旅に出た。タイトルの「花と火に」は第15歌集「紋章の詩」に収めたハワイの歌100首の見出しから取った。
学芸員の手塚恵美子さんは「写真があると短歌が理解しやすいと好評な『写真と短歌のコラボレーション』企画の第6弾として開催した。写真を通して、たつゑが見た景色を想像しながら歌を楽しんでほしい」と話している。
問い合わせは同館(☎0278-22-3110)へ。
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