榛名湖(群馬)で異例の水位低下 岸辺を一周できる散策や岸釣りでにぎわい 施設では給水車対応も

近年の雨不足により、群馬県高崎市榛名湖町の榛名湖で大きく水位が低下している。地元の人が「過去に例がない」と驚くほど水が少なく、岸辺を歩いてほぼ1周できることから、岸釣り客や散策する人でにぎわっている。普段とは違う榛名湖観光をアピールする声もあるが、市内の小学生が訪れる市榛名林間学校榛名湖荘(東吾妻町)では水が出なくなり、給水車で連日対応する事態になっている。
「これほど水位が下がったことは過去になかった。ほぼ1周歩ける」と 説明するのは榛名観光ボートの高橋康誠さん(55)。湖は水が引き、岸辺の大部分で泥の部分が露出。普段は行けない所まで歩いて入れるようになったことから、岸辺の散策を楽しむ人たちの姿もある。
岸釣りをしていた埼玉県川越市の男性(39)は「昨年はここまで来られなかった。今年は相当水が少ない」と変化を指摘する。
今はブラックバスとニジマスのシーズンで、高橋さんは「岸釣り客が明らかに増えている」と話す。
一方で、水不足が影響したとみられる事態も発生した。高崎市内の全小学5年生が林間学校を行う湖畔の市榛名林間学校榛名湖荘では今月1日から水が出なくなった。施設でくみ上げて使う地下水が減っていることが関係しているとみられる。すぐに給水車を手配したため、林間学校の延期や中止などには至っていないが、節水のために風呂を控える状況が続いている。
学校関係者からは「地下水は数年かけてたまる。それが枯渇しているとなると深刻だ」と心配する声が上がる。施設を所管する市教委などが原因を調査しているが、このままの状況が続けば大規模な工事が必要な可能性もある。市教委は「関係機関と協議し、対応を検討したい」としている。
異例の水位低下だが、湖畔の関係者はこれを逆手に榛名湖観光をアピールする。榛名湖漁業協同組合の野口正博組合長(77)は「岸辺を歩いてほぼ1周できるのは貴重な機会。今しか味わえない榛名湖を体験して」と呼びかける。榛名湖温泉ゆうすげ元湯の小野浩司支配人(51)も「例年の酷暑で避暑地としての魅力も高まっている。多くの人に榛名湖に来てもらいたい」と話した。
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