思い出の地で「発見」届ける バイオリン奏者・前橋汀子さん、6月24日に群馬・高崎芸術劇場でリサイタル

上毛新聞
2026年6月4日

国際的に活躍するバイオリン奏者、前橋汀子さん(82)のリサイタルが24日、群馬県高崎市の高崎芸術劇場で開かれる。第一線に立ち続ける音楽界のレジェンドは、初めて本格的な演奏会を行った地である高崎での演奏に特別な思いを寄せる。

前橋さんは5歳でバイオリンを始め、桐朋学園高で斎藤秀雄氏らに師事。17歳で 旧ソ連のレニングラード音楽院に留学した。ロバート・マン氏ら巨匠に学び、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとするオーケストラのほか、小沢征爾氏ら世界的アーティストと多数共演してきた。2024年に右肩の腱板(けんばん)断裂の大けがを負ったが手術と懸命なリハビリを乗り越え、ステージに復帰した。

プログラムは、歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」からグルックの「精霊の踊り」、クライスラーの「ウィーン奇想曲」「愛の悲しみ」など名曲のほか、ショパンの「ノクターン」第2番、「枯葉(かれは)」「愛の讃歌(さんか)」「川の流れのように」のメドレーなど、幅広く楽しめる楽曲で構成する。

高崎は1950年代にベートーベンの協奏曲を演奏した地で、その後も演奏会でたびたび訪れてきた。母親が若い頃に住んでいた縁もあり、今回のリサイタルに強い思いを込める。

楽譜に込められた作曲家の意図を読み取り、いかに音として表現するかを重視する前橋さん。長年演奏を続ける中でも新たな発見がある「終わりのない学び」と位置付ける。高崎芸術劇場は音の響きの良さを高く評価し、「生演奏ならではの音と空間の体験を届けたい」と語る。

午後2時開演。全席指定でS席5000円、A席4000円。問い合わせは高崎芸術劇場チケットセンター(☎027-321-3900)へ。詳細は特設ページ(https://teikomaehashi-violin.com/2026/06/takasaki-foundation-violin-masterpieces-with-vahan-mardirossian/)へ。